Caloo(カルー) - [特集記事] 子宮筋腫に悩む方へ腹腔鏡による手術で助けになりたい(8/9)
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子宮筋腫特集

子宮筋腫に悩む方へ腹腔鏡による手術で助けになりたい (8/9) 四谷メディカルキューブ 副院長 ウィメンズセンター長 子安 保喜 先生に聞く

掲載日: 2014年05月26日

記者: 具志林太郎

卵巣のう腫、子宮内膜症ともに妊娠を考えた治療が必要

記者:子宮筋腫以外の婦人科系の病気についても教えて頂けますか?

子安先生:卵巣のう腫など卵巣の病気は大きくなるまで症状がほとんど出ません。がんの可能性もあり、若いから大丈夫とも言えません。卵巣がはれてきたら良性か悪性かの確定診断が必要ですし、良性が悪性に変わることもあります。

卵巣のう腫にはいろいろな種類があり、若い女性に多いため妊娠を考えた治療が必要です。また、卵巣の病気はねん転や破裂のリスクがあります。そのような場合はすぐに手術が必要ですが、こちらも妊娠を考えた治療を行う必要があります。

もちろん卵巣に関する病気は保険適応で診察を行っています。

子宮内膜症は近年増加しています。子宮内膜症はエストロゲンの曝露期間が長いとなりやすいと言われています。以前は一人の女性が多くのお子さんを出産していたため、その期間は月経が止まるため、出産を繰り返している方には子宮内膜症は少ないです。

今は晩婚化や少子化で月経の回数が以前より増えているためエストロゲンの曝露期間が長くなりそのために患者数も増加していると考えられています。

子宮内膜症が卵巣におこったものをチョコレートのう腫とよびます。チョコレートのう腫だと思っていても悪性腫瘍のこともありますし、癌化することもあるため手術が必要です。治療における一番の問題点は癒着していることが多いことです。腹腔鏡手術を行うには技術が必要になります。また、血流を考え、縫合を工夫して卵巣の機能を温存しなければなりません。

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