風疹特集
風疹感染拡大。全国で前年比29倍。
大阪府では感染者が先週比2.4倍の93名へ。鹿児島県でも大幅増。地方への風疹の拡大が懸念される。
最終更新日: 2013年04月16日
記者: 具志林太郎
国立感染症研究所は4月16日に最新の風疹の発生動向調査を発表した。2013年第14週(4月10日現在)における新たな風疹報告者数は1週間で460名となり過去最悪ペースが継続している。先週の感染者数も速報値の375名から473名へ26%上方に修正されておりさらなる拡大が懸念される結果となった。今年に入ってからの全国の累計感染者数は3,480人と前年同期の123人と比較すると29倍の水準になっている。
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今週は大阪府と鹿児島県での増加が顕著に表れている。大阪府の報告者数は先週の速報値の値が修正されているため単純に比較はできないが、先週の速報値と比較すると39名から93名と2.4倍に増加している。鹿児島県も12人から19人と1.6倍に増加している。また、鹿児島県は人口当たり感染者数ではトップの11.2人となっている。
東京中心の風疹の流行が徐々に全国に拡大しつつあり、ゴールデンウィークでの人の移動による感染の拡大が懸念される結果となった。
[図2]
[図3]